備前焼には多くの国指定重要無形文化財（人間国宝）の方がいらっしゃいますが、私はとりわけ山本陶秀さんの作品が端整で好きです。陶秀さんの作品は徳利一本とぐい呑み一個しか持っていませんが（当然高価でいくつも持てるものではありません）、どちらも、すばらしい作品で我が家の家宝となっています。
　徳利は窯変のすばらしい逸品で、深い緑がかったかせも最高のものです。当然二重箱に入っています。
　ぐい呑みは、陶秀さんが亡くなった年に札幌三越で催された「山本雄一、篤郎、出三人展」に特別出品されたものを手に入れました。形といい焼け具合といい、最高のぐい呑みです。
　この二点は畏れ多くて使わないままとなっていますが、いづれは使いたいと思います。その時は当然、お気に入りの初亀酒造の大吟醸「亀」を飲みたいと思います。